- プロパンガスの値上げに悩んでいる・・・
- ガス料金は一方的に値上げしていいの?
- ガス料金の値上げは拒否したらどうなる?
プロパンガスの値上げ通知がくると、どのように対処すればよいのか悩む人が多くいます。
近年では、ロシアのウクライナ侵攻など世界情勢の影響を受けエネルギー価格が値上がりを続けており、料金を値上げするプロパンガス会社が増えています。
また値上げの通知が来たんだけどどうにかならない?
実は値上げに対して拒否することもできるんだ!
そこでこの記事では、プロパンガスの値上げ通知が来た時に取るべき行動を解説していきます。
この記事を読むことで、ガス会社の値上げに対して拒否する方法がわかり、日々のガス代を安くすることができます。
ガス代を節約する方法を知りたい方はこちらの記事
>>家庭のガス代節約方法を徹底解説!場所別ガス料金を抑える方法40選
プロパンガスの値上げに注意!料金の仕組み
プロパンガスの料金は、電気や都市ガスなどの公共料金に比べ値上げの頻度が高い特徴があります。
その理由は、プロパンガスの料金の仕組みにあります。
こういった料金の仕組みから頻繁な値上げを可能にしているということがあります。
ここで仕組みを理解し、値上げに対する知識と対策を持つことで、より安全で快適なガス生活を送ることができます。
それでは、詳しく見ていきましょう。
自由料金制で値上げしやすい
まず、プロパンガスの料金が自由に設定できるというのはどういうことでしょうか。これは、ガス会社が自由料金制を採用しているためです。
自由料金制とは、料金を自由に設定できる仕組みのことで、これによりガス会社は原材料費の上昇や運営費の増加などに対応して、自由に料金を値上げすることが可能になります。
これは、ガス会社が利益を追求する営利企業であることを踏まえれば理解しやすいでしょう。
ただし、自由料金制には注意が必要です。
中には、この制度を利用して適正な理由なく高額な料金を請求する会社も存在します。
そのため、消費者としては各ガス会社の料金を常にチェックし、異常な値上げがないか確認することが必要です。
公共料金(電気・都市ガス)との違い
一方、公共料金としての電気や都市ガスは、価格を簡単には変えられません。
これらの料金は経済産業省の許可が必要で、そのためには厳しい審査※1があります。
審査の際には企業努力の成果などが評価され、値上げの必要性が判断されます。
したがって、電気や都市ガスは値上げが難しい反面、プロパンガスは自由料金制のために値上げしやすい環境にあると言えます。
※1参考:H25年10月に中部電力の値上げ申請資料
家庭で変わる料金
さらにプロパンガスは、同じガス会社でも家庭によって料金が異なることも特徴の一つです。
これは、プロパンガスがトラックで運送され、その手間や距離によりコストが変動するためです。
例えば山奥の家庭にガスボンベを運送するには、住宅地と比較してコストがかかってくるので、金額の差がでてきます。
しかし、これについても注意が必要で、コスト差以上に料金が高騰しているケースもあります。
悪質なプロパンガス会社もある
そして残念ながら、一部のプロパンガス会社では、初めは安いガス料金で契約をさせ、その後頻繁に値上げを繰り返すという問題も報告されています。
これは法的に違法ではなく、倫理的な問題とされます。
それゆえに、消費者が自身の権利を守るためには、正しい知識を持ち、適切に対応することが求められます。
プロパンガスの値上げを拒否できる?
プロパンガス料金の自由設定により頻繁に値上げが行われることは、多くの消費者にとって深刻な問題となっています。
そこで気になるのが、「本当にこれらの値上げを受け入れざるを得ないのだろうか?」という疑問です。
実は、これについては住んでいる建物の種類により、対応が変わってくるのです。
住宅の種類 | 対応の可否 |
---|---|
一戸建て住宅(持ち家) | 〇(拒否できる) |
一戸建て住宅(賃貸) | △(可能性中) |
賃貸アパート | ×(ほぼできない) |
マンション | △(きわめて少ない) |
値上げを撤回する可能性は低い
まず理解しておきたいのは、値上げが一度決まってしまうと撤回される可能性が低いという事実です。
なぜなら、ガス会社からすると、「値上げして良いですか?」と聞いているわけではなく、「値上げしますのでお伝えします」という立場にあるからです。
そのため、ガス会社が値上げを撤回するのは難しいでしょう。
しかし、それを理由に「はい、わかりました」とすんなりと納得してしまうわけにはいきません。
値上げに納得できないという意志をしっかりと示すことが、将来的な料金の抑制につながると考えられます。
一戸建て住宅は拒否できる
まず、自己所有の一戸建て住宅では、ガス供給会社と直接契約するため、プロパンガスの値上げを拒否することが可能です。
具体的には直接ガス会社と交渉し、値上げを取り下げてもらいます。
交渉方法については、後ほど値上げを拒否する方法で解説していきます。
しかし、必ず拒否できるわけではありませんので、注意が必要です。
賃貸一戸建て住宅では場合により拒否可能
賃貸一戸建て住宅の場合、契約の内容によりますが、値上げを拒否できる可能性があります。
ただし、これは家主や不動産会社との契約内容に大きく左右されます。
通常は、ガス料金についての規定が賃貸契約に含まれていますので、契約内容をよく確認することが重要です。
賃貸アパートではプロパンガスの値上げ拒否は困難
一方、賃貸アパートに住んでいる場合、値上げを拒否することは難しいです。
これは、大家や不動産会社がガス供給会社と契約しているケースが多く、個々の住民が直接ガス会社と交渉することができないためです。
もちろん大家さんに交渉し、値上げしないように頼むことは可能ですが、ほとんど効果はないでしょう。
具体的な方法としては「安い業者さんを紹介」したり「引っ越しを引き合いに交渉する」ことが考えられますが、あまり現実的ではありません。
あまりにも納得できないようであれば、引っ越しを検討する方がいいかもしれません。
マンションはほぼ拒否できない
最後に、マンションの場合、値上げを拒否するのはほぼ不可能と言ってよいでしょう。
マンションは、一般的に共同契約が結ばれているため、個々の住民が値上げを拒否することはできません。
また、マンションの共同契約は管理組合が行うため、値上げに対しては管理組合に相談するのが一般的です。
個人の意見よりも全体として動けない限り、値上げの拒否は難しいでしょう。
値上げ通知がきたらやるべきこと
プロパンガスの値上げの拒否ができるか確認したところで、実際に通知が来た時の行動について解説していきます。
ただ、値上げ通知を受けても黙って受け入れてしまうと、経済的に損する可能性が高まります。そこで、プロパンガスの値上げ通知が届いたときにやるべきことをまとめてみました。
もちろん必ず拒否できるわけではありませんが、うまく交渉すれば値上げされずに済むこともあるので確認していきましょう。
プロパンガスの値上げ通知は必ず届く
まず最初に知っておいてほしいのは、プロパンガスの値上げ通知は、液石法や取引適正化ガイドラインに基づき、ガス会社から必ず1ヶ月前までに書面で通知されるということです。
そのため、もし通知がない場合は、法令に従わない業者である可能性があります。
消費者が書面以外の通知を承諾している場合(Eメールなど)、その方法でも可能です。ただし口頭通知は認められていません。
いつから値上げするのか?
次に、値上げ通知を受け取ったら「いつから値上げされるのか」を確認します。
通常、値上げ通知から1ヶ月後に料金が改定されることが多いです。
価格改定後の事後報告はあり得ませんので、チェックしておきましょう。
どの料金がいくら値上げされるのか?
また、「どの料金がいくら値上げされるのか」を見てみましょう。
プロパンガス料金は「基本料金」と「従量料金」から成り立っています。
これらの内どちらが上がるのか、またそれぞれいくら上がるのかをチェックすることが重要です。
基本料金とは
基本料金とは、プロパンガスの諸費用で、ボンベの配送やメーターなどのメンテナンスなどにかかる費用のことです。
1契約ごとに支払う料金で○○円と設定されています。
従量料金とは
従量料金とは、ガスの使用量に応じてかかる料金となります。
この従量料金は、ガス輸入価格や為替の変動などに応じて単価は変わり、0~10m3まで○○円などと設定されています。
値上げの要因によりますが、従量料金を値上げすることが多いです。
値上げの理由を調べる
ほとんどの場合「原油価格の高騰」や「国際情勢の影響」などが値上げの理由にあげています。
ただし、プロパンガス会社によっては、「自社の利益を確保するため」に値上げしていることもあり得ます。
書いてある理由で、値上げ金額が妥当なのかは注意して確認する必要があります。
周りの家庭は値上げされているのか?
これは難しいかもしれませんが、周りの家庭でもガス料金の値上げがおこなわれているか確認してみましょう。
値上げ金額が妥当かの確認することができ、交渉時の材料にもなるのでかなり有効です。
ただし、アパートやマンションといった集合住宅では建物単位の料金改定のため参考にならないので注意しておきましょう。
ベースのプロパンガス料金は適正か?
最後に、「値上げ金額が妥当か」を確認する前に、すでに契約しているプロパンガス料金が適正かどうかを見直してみましょう。
実は、値上げ前から元の料金自体が高かった場合もあります。
その場合は、値上げを超えて根本的な対応が求められます。
以上、プロパンガスの値上げ通知が来たときの対応について解説しました。これらを意識し、適切な行動をとってみてください。
プロパンガスの値上げを拒否する手順
プロパンガスの値上げを拒否できる?でも解説したとおり、一戸建て住宅であれば、プロパンガスの値上げの拒否できる可能性はあります。
値上げの拒否は必ずできるわけではありませんが、適切な手順にしたがうことで有利に交渉することが可能です。
それでは早速手順を解説していきます。
- 手順1料金相場を提示して値上げに納得できないことを伝える
納得できないことをはっきりと伝えましょう。
- 手順2ガス会社を乗り換えると伝えてみる
ガス会社の乗り換えを検討していることを伝えましょう。
- 手順3他のプロパンガス会社に乗り換える
対応してもらえない場合は乗り換えも検討に!
料金相場を提示して値上げに納得できないことを伝える
まずは相手に値上げに納得できないことをはっきり伝えましょう。
ただし、ただ「納得できない」では効果がありません。そのため周りの家庭の金額や料金相場を提示するなど、納得できない理由を伝えることが重要です。
納得できない根拠や理由を用意して話をすることで、効果的に進めましょう。
ガス会社を乗り換えると伝えてみる
もし料金の値上げについて納得できないのであれば、「他のガス会社に乗り換える」という意向を伝えてみましょう。
これにより、ガス会社が値上げの幅を小さくしたり、条件を見直すこともあります。
ガス会社にとって顧客を失う損失の方が大きいため、効果的な交渉の方法になります。
他のプロパンガス会社に乗り換える
最終的には、実際に他のプロパンガス会社に乗り換えることを考えてみてください。
そもそも交渉が苦手だったり、面倒に感じる方も乗り換えてしまった方がいいです。
乗り換え自体の手間や時間はかかるものの、ほとんどの場合で安くなりますし、一括比較サイトを使うことで業者探しの手間が省けます。
さらに乗り換え後の値上げに対して保証してくれるので、すぐに値上げ通知がくるような心配が不要です。
プロパンガス会社を乗り換える手順
プロパンガス会社の乗り換える手順を解説していきます。
今回紹介する手順で行うことで、乗り換え後に後悔することがないようにできます。
具体的な手順としては下記のような流れになります。
- 手順1複数のガス会社から相見積書をとる
複数の会社から見積をとり比較しましょう
- 手順2ガス会社のサービル内容を比較
金額だけでなくサービス内容も比較しましょう
こういったことをすることで、失敗しない乗り換えをすることができます。
ただしガス会社の乗り換えには、手間や時間がかかるといったデメリットもあるのも事実です。
しかし一括比較サイトを利用することで、こういった面倒なことやデメリットも解消してくれます。
一括比較サイトを活用して、失敗しない乗り換えを効率よくおこなっていきましょう。
複数のガス会社から相見積りをとる
一歩目として、複数のガス会社から見積もりを取ることが推奨されます。
ガス会社によっては一般的なガス料金の2倍以上の金額を請求されている場合もあるため、あなたが契約した場合の料金を各ガス会社に直接問い合わせ、それらを比較することが大切です。
注意しておきたいのは、ホームページ等で参考価格は掲載されていますが、実際に契約する金額は変わってきます。
そのため、各ガス会社に直接問い合せする必要があります。
ここでは、1社や2社ではなくできるだけ多くのガス会社から見積もりを取ることが有益です。
ガス会社のサービスを比較する
ガス会社の選定では、ガス料金だけでなく、提供されるサービス内容も重要な比較ポイントとなります。
以下、具体的なサービス内容を比較する際に注目すべき点を挙げてみます。
トラブル対応
ガス機器にはトラブルが発生する可能性が常に存在します。
そんな時に迅速に対応してくれるガス会社を選ぶことは大切です。
具体的には、ガスのトラブル時にどのくらいの時間で対応してくれるのか、24時間365日対応しているのかなどを確認しましょう。
また、トラブル時にかかる料金も重要です。無料で対応してくれる会社もあれば、有料である会社もあります。
サポート体制
ガス会社によっては、顧客サポートに力を入れているところもあります。
例えば、ガス機器の使い方の説明や安全確認など、アフターサービスが充実しているかどうかも確認しましょう。
また、故障時の修理や機器の交換等に対する対応も重要な要素です。
プロパンガス会社乗り換えのデメリット 3選
プロパンガス会社を乗り換えることには、大きく3つのデメリットがあります。それぞれの解消法と併せて解説します。
これらのデメリットは、一括比較サイトを利用することで解消できます。
提携しているガス会社からおすすめの業者を選定してくれるので、比較検討が楽になります。
また、乗り換え後の値上げに対して保証してくれるので、すぐに値上げ通知がくるような心配が不要です。
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自由なお金を作ることができます。
さらに契約後の1年間の値上げは返金保証があり、
不当な値上げを監視してくれるので安心。
ガス会社の比較検討が大変
多くのガス会社から見積りを取得したり料金やサービスを比較することは、時間と労力がかかります。
特にプロパンガスの料金体系は、会社ごとに違ったりと分かりにくくかなり大変です。
それぞれの会社のサービス内容や料金体系を理解し、自身のライフスタイルに最も適した会社を見つけるのは一筋縄ではいきません。
ガス会社を見極める知識が必要
プロパンガス会社を選ぶ際には、その会社が信頼性のあるものであるかを見極める知識が必要です。
値段が安いだけで選んでしまうと、サービスが悪かったり、予期せぬトラブルが発生したりするリスクがあります。
これは、口コミや会社の評価をみることで、確認できますが調べてまわるのはかなり大変な作業になります。
契約後に値上げされるリスクあり
一度契約したプロパンガス会社が突如として値上げをするケースもあります。
その場合、再度ガス会社に値上げ拒否の交渉が必要だったりと、わざわざ乗り換えした意味がなくなってしまいます。
これは契約してみないとわかりませんが、ガス会社が優良企業か見極める必要があります。
まとめ:値上げ拒否は出来るが大変!
- 一戸建てであれば値上げ拒否できる可能性がある
- ガス会社と交渉するための情報収集と手順が重要
- 拒否するのが難しければ乗り換えを検討しよう
この記事では、プロパンガス料金の値上げ拒否について、解説していきました。
一戸建て住宅であれば十分できる可能性があります。
また、しっかり情報収集をして交渉することで、確率もあげることが可能です。
ただし、実際はかなりの労力がかかるのはもちろん、完全に拒否できるわけではありません。
そういった時には、ガス会社の乗り換えが有効な手段になってきます。
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ガス料金が高いと感じたら、ぜひ一度問合せしてみてください。
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